2022対面学び舎

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「目の前に困っている人がいたら
手を伸ばすでしょ?」


久住呂さんの生き様をそのままに
【学び舎】が生まれました。


久住呂さんが友人との話の中で

「長崎県内に沢山の不登校の中学生がいる。
なにか出来ることはないだろうか?」

相談を受けたその日に動き出した【学び舎】構想。


しかし『不登校』というのは非常にセンシティブな問題です。一言で『不登校』と括ってしまうには事が大きすぎる問題です。


不登校の原因は
友人関係かもしれません。
家庭内不和かもしれません。
金銭的理由かもしれません。
身体的理由かもしれません。
それら全ての理由かもしれません。


または、そのどれでもないのかもしれません。

以前に学び舎に通っていた中学生が
大きくなって、久住呂さんを訪ねてきました。

「叶えたい夢が出来たんです。
また勉強を教えてください。」

久住呂さんはすぐに計画を練り始めました。

「3カ月の間でこれだけは最低限習得しよう。
スタッフにもあなたをバックアップしてもらう。

あなたがわからないことは全部教える。
わたしが知っていることを全部教える。

それでも
あなたの夢は簡単じゃない。
諦めるほど遠いものではない。

3カ月の間にこれが出来なかったら
難しいかもしれない。

でも
たった3カ月、必死にやれば掴める夢になる。」

目の前で聞いていましたが
とても胸が詰まりました。

『がんばればきっと出来るよ!』
『きみなら大丈夫だよ!』

そんな言葉は誰でもかけることができます。
それも大切な言葉かもしれません。

でもその子に必要なのは
[具体的なステップ]
[戦略と攻略法]
[残された時間]
夢までの距離を逆算して

【夢】という甘い言葉を
【到達可能な目標】に代えて
見せることだと痛烈に感じました。

(リンク:講話:もし「子どもたちの未来を自分たちの手の届く範囲で明るくできるなら」

以前、久住呂さんを訪ねた若者にも伝えた
非常にシビアで現実的な言葉です。


若い者が努力する姿に対して人は称賛を贈ります。
たとえ無謀とわかっていても
「努力する」その姿に。

ですが
「努力」には様々な形があります。
間違った方法も無駄な方法も遠回りも。
「無駄な努力」などないのかもしれません。


時間が差し迫っている中では
目標までまっすぐ伸びた道を歩いてもらいたい。

時間を弄して悔やむ哀しさを知っているからこそ
手につかめるものをつかんでほしいと願うからこそ
「正しい努力の方向」を若者に示しています。

「キミが『今』動くしかないと判断したなら
私はキミを全力で応援する。」


毎年、久住呂さんの元に沢山の若者が来ます。
進学や就職、留学相談に進路相談に結婚報告。
「近くに寄ったから顔を見に」と様々。


海外は少し落ち着いたかと思えば
また新たな緊張が生まれの繰り返し。


「外国で働きたい」
という相談に
「今は行かないほうがいい」
というのは簡単です。

でも本当に『今』しかないのなら
リスクを最大限まで抑えながら、行けるように手助けしています。
絶対に必要な英語レベルまでの特訓に
トラブル時の対応方法や事前に出来る準備まで。


「あの時にやっぱり行っておけばよかった。」

と何年も、もしくは何十年も
後悔してほしくはありません。


自分自身のハートが『今しかない』と囁くなら
そうする他に道がないのです。


沢山の応援や支えがあり
学び舎が今年も始まりました。
オンライン授業に加えて対面も行います。

不登校の話から始まってしまったのですが
【学び舎】は不登校の子に限らず
数学が苦手な子に勉強を教える活動です。

ロ 中学2年生以上。
ロ 塾に通っていない。
ロ LINEが使える。 
ロ 数学テストは40点以下のことが多い。 
方が参加できます。

参加や内容に関しては、いつでもご相談ください。

ボランティアスタッフが【学び舎】終わりに
「またいつでも呼んでください」
ニッコリ久住呂さんに笑いかけていました。

生徒さんも緊張がほぐれて
「ありがとうございました!」
と大きな声で帰っていきました。
すごく大きな声で。

あっという間の時間が過ぎて
久住呂さんも
「楽しかったねー。みんないい子ばっかりだねー。」

【学び舎】はひとつのきっかけ。
そこにいるのは[人と人]。
[困っている]がきっかけでも
一緒に話しているうちになんとかなる。

いろいろな大人がいて
いろいろな子どもがいて
みんなで一緒に勉強する。

ただそれだけ。
【学び舎】はただそれだけの場所です。

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